星期日, 1月 24, 2010

恋するドラゴン


竜†恋


 『むかし、むかし。
 「很久,很久以前。
 まだこの世がみずからの尾をかむ竜のように完全だったころ。
 這個世界還像銜尾龍一般完全的時候。
 なにもかもが満ち足りてたころ。
 萬物都還是滿足的時候。
 だれもかれもがひとりぼっちで完成していたころ。
 不管是誰都還是一個完全的單獨個體的時候。 

 とあるひとりの竜が、くるった――』
 有一隻龍、瘋了--」

竜は罪を負い、呪いを享けた
龍背負著罪惡、承受了詛咒
供物(リヴァイアサン)の呪い。
祭品(Leviathan)的詛咒。
全ての竜は生贄として捧げられる。
所有的龍都成了活祭品獻了上去。
最後に斃されるのは竜。
最後被殺掉的是龍。
最後に捧げられるのは、いつだって竜。
最後被獻上去的、一直都是龍。

竜は夢(ロマン)に捧げられる。
龍被獻給了夢想(浪漫)。

はじまりの竜がくるったから
因為初始之龍發瘋了
くるった竜が自らの尾を離したから。
因為瘋了的龍放開了自己的尾巴。
世界は壊れてしまった。
世界崩壞了。

誰も彼もひとりっきりで
不管是誰孤單一人
生きられなくなったから。
都不會再想活下去。
夢が、必要だった。
所以夢想、是必要的。

誰もが憧れる、心躍る夢が。
不管是誰都憧憬著、心動的夢。
――英雄譚とはそういうもの
--英雄傳說就是那種東西

だからこそ竜は無限に
所以龍才會無盡的
戮(ころ)され続ける。
繼續的遭到殺戮。
夢がそれを求めているから。
因為夢想就是在追求那個。

泳ぐことを
疑う魚がいないように、
像是不會懷疑游泳這件事的魚一般、

飛ぶことを
疑う鳥がいないように、
像是不會懷疑飛翔這件事的鳥一般、

捧げられることを
被獻祭的事情
疑う竜はいない
沒有龍會懷疑


 「われら竜はね
 「我們龍啊
  呪いの様に生きて
  是以被詛咒的姿態出生
  祝いの様に死ぬのだ」
  被祝福的模樣死去的」


今回の夢は
這次的夢是
英雄が悪い竜を退治する、ありふれた英雄譚
英雄擊退邪惡的龍、常見的英雄傳說
それがこの夢の正しい形
那是這個夢的正確型態
だが、英雄殿が間違いを犯さないとは限らない
但是、英雄殿不是完美無誤的

英雄が悪い竜を退治してお姫様を助けてハッピーエンド
英雄擊退邪惡的龍救出公主的Happy End

そんな夢(ロマン)はいかがかな?
那種夢想(浪漫)你覺得如何呢?

--『竜の物語』


*Leviathan:於舊約聖經中出現的怪物,通常為海中的大怪物,尤其特指大海蛇。

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